
人材
どこで働くかより、誰と働くか。鹿児島の「人と企業」の熱を紡ぎ、自分らしく生きる人を増やすタマリバの挑戦。【株式会社タマリバ】
2026.07.29
株式会社タマリバ/代表取締役社長
下玉利 幸司
大転換期を迎える採用市場で、地場企業の魅力を「人のストーリー」で可視化する使命
深刻化する人手不足を背景に、採用市場は「求人を出して人を集める時代」から「人に選ばれる時代」へとシフトしています。鹿児島に特化した人材採用支援・転職サポートを行う「タマリバ」の代表取締役・下玉利幸司氏は、自らのUターン転職での葛藤を原点に、鹿児島企業や人の想いを発信し続けています。「仕事の充実を人生の充実へ」と語る下玉利氏に、創業の原動力とこれからの鹿児島の未来について話を伺いました。
ーまずは、下玉利社長が鹿児島で「タマリバ」を立ち上げ、経営されることになったきっかけについて教えてください。
原点は、2012年に私自身が経験した「Uターン転職活動」での強いギャップと苦悩にあります。
私は元々、リクルートに約10年間在籍し、そこから故郷である鹿児島へ戻ることになりました。しかし、いざ県外から鹿児島への転職活動を始めてみると、思うように情報が集まらず、非常に苦労したんです。当時は「鹿児島には自分が情熱を注げるような仕事や企業が少ないのではないか」と不安になることもありました。
ところが、実際に鹿児島に戻ってきて地場企業の方々と深く関わってみると、その認識は180度覆されました。「鹿児島にいながら首都圏水準の仕事ができる企業」「特定の分野で国内や世界のトップシェアを誇る企業」「創業から100年以上、地域に根差して歴史を紡いできた企業」、そして何より「鹿児島を盛り上げようと、熱い想いを持つ経営者の方たち」が、鹿児島にはたくさん存在していたのです。
こんなに素敵な企業があり、おもしろい人が溢れているのに、その情報が求職者に届いていないのではないかと考え、「そうであれば、自らが地元鹿児島の地で、就転職の渦の中心になろう」と決意しました。これが、鹿児島に特化した人材採用支援と転職活動サポートをスタートしたきっかけです。
私たちは、一人の求職者にとって「人生の分岐点」になり得る存在です。同時に、企業側にとっても、たった一人の新しい仲間が加わるだけで、職場の雰囲気がガラリと変わり、経営の舵取りが大きく前進することがあります。企業と人の想いをつなぎ、仕事の充実を人生の充実へ導くこと。それこそが、私たちが果たすべき故郷での使命だと考えています。
ー2030年、2040年に向けて深刻な人手不足が予測される中、これからの採用や企業発信はどうあるべきだとお考えですか?
リクルートワークス研究所の調査によると、2030年には全国で341万人、2040年には1,000万人規模の人手不足が生じると言われています。極論ではありますが、47都道府県で割ると約21万人。複数の市が消滅するレベルです。この人口減少・人手不足という巨大な波に対して、私たちは鹿児島で真っ正面から向き合っていかなければなりません。
これまでは「求人を出して人を集める時代」でしたが、これからは「求職者から選ばれる企業になる時代」です。
もちろん、基本給、勤務時間、福利厚生、休日日数といった「ハード面」の条件を整えることは大切です。しかし、それだけで求職者の心が動くわけではありません。求職者が本当に知りたいのは、「この職場の経営者はどんな人で、どんな未来を描いているのか?」「共に働く仲間は誰で、どんな雰囲気なのか?」「この仕事内容は、自分にもできそうか、やりがいを持てそうか?」という、目に見えにくい「ソフト面」の生々しい情報です。ここが見えないからこそ、徹底的に可視化して伝えていくことが私たちの最大の役割だと思っています。
だからこそ、私たちは単に「どうやったら採用できるか」という目先のテクニック論だけを追うことはしません。そうではなく、「いま実際に活躍しているスタッフたちは、なぜ数ある企業のなかからここを選んで働いているのか?」「日々の仕事の何に価値を感じ、何がやりがいなのか?」を、徹底的に掘り下げています。
私自身、今でも毎週のように約10人ほどの現場スタッフの方々を取材しています。鹿児島には約7万社もの企業があると言われていますが、足を運ぶたびに「まだまだおもしろい企業がある」と、新しい発見の連続です。泥臭く、リアルな職場の熱量やリアルな質感を取材し、発信していく毎日の仕事が、本当に楽しくて仕方がありません。
ー最後に、これから鹿児島での就職・転職を考えている方や、自分らしい生き方を模索している求職者の皆さまへメッセージをお願いします。
私が就職や転職活動をしている方に一貫してお伝えしているのは、「どこで働くか、よりも誰と働くか。何をやりたいか、よりもどうなりたいか」を大事にしてほしい、ということです。
世間一般的な知名度や、周囲の目、あるいは条件面の数字だけで会社を選んでしまうと、どこかで歪みが生まれます。大切なのは、周囲と自分を比べるのをやめ、「自分らしく生きる選択」を主体的に行うことです。
「この社長のビジョンに共感できる」「この先輩たちと一緒に汗を流したい」という『誰と働くか』の視点。そして、「この会社を通じて、自分はどんな人間として成長し、どんな誇りを持って生きていきたいか」という『どうなりたいか』の視点。これらを持つことが、結果としてミスマッチのない、幸福度の高いキャリアへとつながります。
タマリバという場所の根底にある想いは、「自分らしく生きる人を増やす」という一点に尽きます。自分の価値を信じ、誇りを持って生きる人が一人でも増えれば、鹿児島の社会は、そして日本全体はもっともっと元気になるはずです。
鹿児島には、あなたの人生を賭けるに値する素晴らしい企業と、熱い仲間たちが待っています。私たちはこれからも、一人ひとりの人生に寄り添い、その「自分らしい選択」を全力でサポートし続けていきます。
公式サイト:https://www.tamariba.co.jp
公式Instagram:https://instagram.com/kagoshima_tamariba
